2013年7月21日日曜日

[ボラ] 5:来訪者・音(2013/7/20)

前回の援農は月曜だったのですが、今週末は土曜日にボラ援農行ってきました。




大体木曜か金曜に援農先さんと都合をあわせるのですが、金曜に連絡来た際に「明日でお願いします。ただ朝から、先週と同様(先週の話も聞いてはいた)また畑に来られる方が5~6名居ますのでよろしくお願いします。」とのことでした。

先週はちょっと人に会いたくなかったのですが、今回はとりあえず大丈夫そうかなと言うことで、先週同様8:00過ぎに畑に行きました。

自転車で到着したら何だか凄い人の数です。
5~6人と聞いていたのに15~16人です。子供が3分の1で後は大人です。
普段置く自転車置場や、荷物置き場も使えず、ちょっとよけながら準備してのスタート。

当然ながらこの日も草むしりです。
ただ子供は近くの用水路で魚やザリガニを採ったり放したりを騒ぎながらやっていまして、大人は、当初草むしりをしていたのですが、子供が呼ぶものですから、結構そちらに行かれていた方もいました。

私の畑ではないので、勿論何も言いませんでしたし、援農先農家さんが何も言わないので多分何もないのですが、私個人としては色々思うことがありました。

最初に思い切り「赤紫蘇欲しいので、それに見合う作業をします」と宣言されたり、草むしりしてるんですけど、見るとやってる所とやってない所がバラバラ…(ここでやってたよな?と思って見ると、思い切り残っていたり)上の方しか(根っこではなく)刈ってないような感じの方…それで結局子供に呼ばれて途中で子供と一緒に用水路で楽しんでいる方…

何となく、普通の方の(その方々が悪い訳でも特別でもなく)農に対する形のうち、少し集約している感じがしました。

ただ、そういう自分が「…」と思う出来事があると、私は割と反面に思うことが多いので、逆に「自分はこうしたいな」と思うことが少し出来ました。実現するかどうかはまた別&先のことなので未定ですが、選択肢の一つとして心に留めておこうと思いました。
そういう意味では、色んな方に畑を通して会えることは、自分の中の選択肢や可能性の増減や見極めが出来るのでいいですね。



15~16名の方が去った後、少しお休みした後、葱畑の草むしりをすることに。
そちらはあまり雑草は多くないので、ざっと抜いたら耕うん機をかけると言うので、本当に細かいのはおいといて、大きめなものをザクザクと取っていました。

作業をまた黙々とやっていますと、また来訪者があり、農家さんはそちらに行かれました。若いご夫婦?と子供さんで3~4名ほどでお話しています。
葱畑は少し離れているので、私はたまに休みがてらちらっとそちらの様子を見たりしつつ、話してることは聞こえないのでひたすら草をむしっていました。

結構な時間が経った頃、突然見知らぬ男性が来ました。
私が「?」と言う顔をしていると、援農先農家さんが「草むしり手伝ってくれるそうなので」とのことなので、一緒にやることになりました。

若い男性の方は私に気軽に話しかけてきてくれましたが、そもそもこの方が何なのかが分からないので、私は無碍にはしませんでしたが、特に愛想よくもせず、淡々とお話したりしつつ、草むしりをしました。

あらかた終わってから耕うん機がかかるのを見つつ、雑草をまとめたりしたところでほぼお昼かなと言う感じだったので、休みつつ帰り準備をしながら、その男性と農家さんでお話をしているのを聞いていました。
(ちなみに先ほどはご夫婦らしき方もいたのですが、その方々はお帰りになったようでした)

その方は近隣の市に住んでる方で、シンガーソングライター(自称?)だそうです。(ただ仕事もしているとのことなので、それだけで食べている訳ではないようですが)
畑や森で演奏をしつつ美味しいものを食べると言う企画をやっているそうで、里山のなな山か、この畑でイベントをやりたい、と言うことで、里山関係の人から紹介してもらって、こちらに来たとのことでした。

色々熱心に話されている途中で、私は何となくの直感もあって、「私も音楽やっていたんですよ」と言いました。勿論、今から10年前にやめて、それまでは10年やってましたが、と言う前置きで。

それを聞きつつも、援農先農家さんにこういうことをやりたいと言うような話を一通りされて、お土産にモロヘイヤとキュウリを持って帰られました。

帰られたのを見送って、農家さんと休みながら話し始めた。
そこで、おこがましいと思いつつも、私の考えを言わせていただいてしまいました。
「私はなな山やここで演奏とかを聞くのは、ちょっと…と思います。」。
勿論「否定はしませんし、そういうのがお好きな方もいるので、やるなとは言いませんが」ともフォローはしましたが。

私が里山(なな山)やこの畑が好きなのは、自然の音がしているから好きであって、決してそこで音楽を聞きたいからではないのです。風や鳥、水の音…まぁ畑は線路の脇なので、全然自然じゃない音も入ってますが(^_^;)、何というかその風景がいいんですよね。(電車の音もまぁずっと延々鳴っている訳ではないので)

自分が音楽をやっていたから分かるけども、音楽をやっている人がいくら「自然の中と融合して音楽をやる」と言っても、「音楽をやっている人が自分の音を聞いてもらいたい音を出している」のだし、そこに自然は一切ない。あくまでも「人の手が加わった音」が流れているだけなのだから、と。

直接聞いた訳ではないですが、なな山に来ている方も同じなんじゃないかなぁと思うんですよね。
正直何かビックリするような刺激的なことがある訳でもなく(勿論季節ごとに綺麗な花が咲いたり、先日は動物の来訪があったりしたそうで、驚くべきことがない訳ではないですが)、それでも皆さんが熱心に来られているのは、里山を手入れしたりしつつ、木陰でのんびりお弁当を食べて、風にゆられ鳥の声を聞きながら過ごすことが心地いいんじゃないかと。私は先日行った時にそう感じたのです。

なるべく否定しない言葉を選んでお話したら援農先農家さんも分かって下さって、「確かに、里山で作業してる時に何故かラジオをかけてる人がいて凄くうるさかったんだよね」と言うことと、サグラダ・ファミリアに関わっている外尾さんの話を聞かせてくれました。

ある時、サグラダ・ファミリアに飾る(?)天使の石像か彫刻を作るにあたり、そこには(原画に、だと思うのですが)天使が演奏するハープがあったそうです。
ただ彫刻ですから、ハープの「弦」をどうするかと言う問題に直面しました。
色々悩んだ挙句、その弦は「なし」になったとか。
その像を見た人が、そのハープの音色を自分で感じてもらえばいいから作らない、と言うことになったそうです。

私は自然の音ってまさしくそうなんじゃないかなと思ったのです。
人間の思惑が加わった瞬間に、自然ではなくなる、違うものになると。

農家さんは心広い方ですから、とりあえず意見として納得していただいて受け止めていただけたので、私としては良かったです。
(そういうこともあって、途中で自分が音楽をやっていた、とわざわざ言ったのでした。単に受け取る側としての意見ではなく、自分が音楽をやってきたからこそ分かる部分でもあったからです)

ただ色々話す中で、最後に二人で「まぁまとめると、彼はまだ若いよね」みたいなことで終わりました(^_^;)。

私もホントあぁ言う時代あったなぁ…何か音楽で成し遂げられたら、とか音楽で何かをやっていきたいと思っていた時期があったなぁ…とか、ちょっと懐かしさと羨ましさを思い出しました。
ただもう音楽には未練もないし、今回のことでより鮮明になった感じもしました。

でも何と言うか、この畑(や里山)での出来事、1つ1つ自分に向かってきている感じがするのが面白いなぁ…と、帰り道に思いました。多分普通に農家さんでのボランティアや畑仕事では、ないようなことが。
ホントにいい経験をさせてもらっています。