相当酷い状態だったのが、今でも昨日のように思えるし、いい年して何やってんだか、って言う気持ちもあるけども、気持ちの整理のためにも。
高野山に行く前日3/15の夜、知人と心斎橋で呑んでました。
その呑んだ事やそれにまつわることは、また今後何らかの形でここに残したいなぁと思うけど今回はそこはとりあえずおいといて、その飲んでる中でちょっとショックなことがあって、更に、それは知人のせいとかでなく単に私がうっかりしてたのですが、お財布を落としてしまいました。
ショックな出来事+お財布を旅先で落とした+しかもお酒も結構呑んでて、正直どうしようもない状態になりました。
落とした時間がもう既に結構な時間で(多分1時とか2時とか)、落としたのが分かって警察行ったりカード会社とか銀行に電話をして、ホテルに戻ったのが朝の4時頃…
よく起きたなぁと思うのですが、何故かばっちり7時に起きました。
相当な二日酔い、ショックな出来事で泣きもしたので、心身共に酷い状態。
しかもお財布がありません。(お財布には必要なものはほぼ入ってました)
はぁ、どうしよう…
起きて最初に思ったのはその言葉だけでした。
しばし呆然としながらも鞄から、高野山行きのチケットが出てきました。
そのチケットを見て思ったのは、お財布もないし、どうやって行けと?楽しめる訳ないじゃん?でした。(実際には先に買ってあるチケットなので行けるんですけど、そういう意味ではなく、どうやって過ごしたらいいのかが分からなくなってました)
はっきり言って、何でここでまだ1日あるんだろう、もう東京に帰りたい、と思いました。
またしばし呆然です。
正直ちょっと自暴自棄気味でした。(身体は動かないので気持ちの中だけですが)
もうどうなってもいいか、くらいの感じにもなってました。
それからしばらく何もせず過ごしました。
何も考えられませんでした。
二日酔いで気持ち悪いし、目は腫れぼったいし。
何がきっかけか思い出せませんが、とりあえずホテルは出るか、って思いました。
チェックアウトは10時でした。
時計を見ると気づけばあと1時間ほどになってました。
東京に帰るにしても、何にせよ、チェックアウトはしようか、いや、それよりもとりあえず風呂に入るか、、と思いました。なにせ、相当飲んだし、戻ってきたのが朝4時で風呂に入っていなくて、自分自身が微妙な臭いがするのを感じたからです。
ちなみに泊まったのは高野山の宿坊が今回メインだったので、安いカプセルホテルだったのですが、女性フロアのあるカプセルホテルでサウナとお風呂がついている所です。
もうチェックアウトしようかと言う女性がウロウロするフロアを横目に、酷い顔したオバハンはよろよろと風呂に行きました。
元から風呂なので、よく見せようとかそういうのは無いですけど、この時は本当にもうどうでも良かったでした。とりあえず綺麗にしとこ、くらいな感じです。何もその先のこと、高野山に行くのもこの時点でどうするか決めてません。
ざーっと洗って髪を乾かして、顔とか何もせず、吐き気に襲われながらも荷物をまとめて、どうにかホテルをチェックアウトできました。(別払いにしておいて良かったでした)
肌寒い外に出て、ベンチに腰掛け、そういえばと行く直前に「何かあったら困るから」と普段は使わないクレカを別なカード入れに入れておいたのを思い出しました。
※以前お財布をなくしたのではなく忘れてしまって、同じように別なカード入れにあったクレカに助けられたのを荷造り時に思い出して入れておいたのでした
それに気づいてとりあえず、これで一旦借りて何とかすればいいか…と思いました。
でもまだこの時点でもどうするか決めてません。と言うか、もう二日酔いが酷くて、本当はもうちょっと寝ていたかったからです。(なにせ3時間ほどしか寝てなかったため)
本当はNHK大阪(ごちそうさんのセット公開中だったので)に立ち寄りたいな~とか思っていましたが、もう全然そんな気が起きません。
とりあえず寝るところで少し休んでから考えよう、ただ行く気になった時に移動するのはあれなので、難波まで行くか、と決めました。
ですが、もうお金は借りた分しかありませんので、たかだか2駅ほどの難波まで電車に乗りたくなく、よろよろと歩き始めました。
戎橋を横目に、香ってくる食べ物の匂いを手で塞ぎながら歩いて程なく難波に到着しました。
前日お財布をなくしたのですが、何故かUSBミニケーブルもなくなってました。(お財布は心当たりがあるものの、こっちはどこでなくしたかの検討がつかない)
これがないのでWi-Fiルータが充電が出来なくなっていたのですが、難波についてふと見ると、そこにビックカメラが。あぁ良かった良かった、とヨロヨロと購入しました。
それで又ふと見ると、ネカフェがありました。あぁ良かった良かったと。
しかも「フラットシート」(つまり横になれる1畳半ほどのスペースの部屋)があるネカフェ。
高野山への電車は13:00発でした。
酷い体調だったので、何も食べたくありませんので、12:30までそこに居てでも間に合うなと、Wi-Fiルータを充電させておいて仮眠をしました。
まぁ本当に仮眠でしたが、横になってだいぶ楽になりました。
起きてPCを立ち上げて、少しFBである設定をして書き込みをして、ほんの少しだけ復活した頭で、
「どうにかここまで来れたんだし、行けるんだから行こうか」
と思いました。
※この時点で実際に最低限かかるのは、当日現金で払うことにしていた宿代だけでした。あとは難波までの往復は前もって買ってあったもので大丈夫で、帰りは難波から夜行バスでこれも前もっての予約してありました。なので、あとは帰りの日の昼と夜ご飯を食べなければ(^_^;)お金は要らないと言う位の状況でした。
実は高野山に行くことにはしていたものの、絶対にxxが見たいとか○○をするとか何も決めず、また予習もしていませんでした。何となく行くこと自体が楽しみだったのです。
ただ少し復活してきたこの位から、やっぱり行くことになっていた気がしました。
そして、高野山へ向かう南海の特急に乗りました。
全席指定なので心配でわざわざ東京で予約しておきましたが、実際はガラガラの車内で、静かなのもあり途中から再度眠りに落ちました。
1時間ほど眠った頃、南海の終点「極楽橋」へ到着。バタバタと接続しているケーブルカーへ乗り、高野山駅で待つバスに乗り…どこのバス停で降りるのか?と調べている間に宿坊へ到着してしまいました(^_^;)。(途中途中慌てて写真とか撮りました)
最初、この体調だし阿字観瞑想体験とか止めようかな…と思っていたのですが、宿へついて、おこたに入ってお茶菓子頂いて(この日初めて食べ物を口にしました(^_^;))、お部屋からの風景を見て、本当の静けさの中にいたら、、
あぁ、やっぱ来て良かったのかも
と、思っていました。
阿字観瞑想をして戻ったらお夕飯です。この日最初の食事です(^_^;)
肉や魚のない精進料理…
いくらお祝いごと向けの少し豪華な精進料理とはいえ、当然ながら薄いお味、ただ色んなことが相まって、本当に身体に染みるお食事でした。
お米のふっくらさ加減に感激して、おひつのご飯を全部平らげてしまいました(^_^;)はっきり食べ過ぎですので、これじゃ全然精進料理になりません(^_^;)が、そのくらい「何もない自分」にとってご馳走極まりないものでした。
お食事終えてから少し休んで夜に奥の院ナイトツアーに行きました。
夜の奥の院の参道、石畳を約2kmほど歩きまして、腹ごなしにもなりましたし、夜の張り詰めた空気がまた心地よかった。
その前日、色んなことでぐちゃぐちゃになっていて、あの賑やかな心斎橋とは、はっきり言って「真逆」の世界。
同じ宿坊に泊まっていた日本の方数名と、案内人のお坊さんと一緒でしたが、知らない人とだったのに孤独感がなく、ちょうど良くて、これも、その前日心斎橋で味わった心境と「真逆」の中で、お大師様へお参りしました。
ほどよく身体を動かして戻って、宿のお風呂にゆっくり浸かって、静かに就寝しました。
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翌朝は朝のお勤め、護摩修行、またも美味しい朝ごはん(精進料理)と頂いて、時間がない中を写経までして(^_^;)チェックアウトし、荷物を預けて観光に。
先に書いたようにここに行きたいとかがなかったので、観光協会へ行って地図をもらって、それを頼りにどうするかを決めました。
バスは乗り放題だったのですが、歩いても往復5km程度なので、ぐるっと全部歩くことにしました。
色々とお作法とかが分からず、結局普通に公開されているところしか行けませんでしたが、歩いて回って良かったなと思いました。(最後間に合わずバスに乗りましたけど(^_^;))歩いて回ると、色々と小さい所に気づくのと、身体を使うからです。
お金に限りがあったのでお土産は最低限、今の職場の人には買うのと、自分にはしめ縄として使われている「吉祥宝来」(切り絵)を買うだけにしようと思ったのですが、ちょうど最初に通りかかったお店で「ポストカードの吉祥宝来あります」と見つけてあって、そこで後で買いました。多分バスで回っていたら気付かなかっただろうと思います。
あと身体を使うこと。
ちょっと色々な事が一気に来てしまって、自分の中…特に頭の中で渦をまいてました。
勿論歩いていても、ふとした時に思い出したりして辛い気持ちにもなりました。でも身体を使うと、少し和らぐのが分かりました。
そして一番は、そこが高野山だったこと。
ちゃんと知らなかったのですが、高野山は周りを更に高い山に囲われた盆地に、修行の場として弘法大師様が設けられた場所。そこには何と110くらい(だったと思います)のお寺さんがあります。(神社もあります)
もう歩けど歩けどお寺しかありません。
その、お寺とお寺の間にお店とかがありますが、でもそのお店も高野槇のお店だったり、お土産屋さんだって縁のあるものだったり(胡麻豆腐とか)する訳です。
さっき書いたポストカードが売ってたお店、半分文房具屋さんで半分本屋さんでした。
後で買いに行ったら、普通にお坊さんが入ってきて多分その関係の本とかを読んでいました。(普通の本もありますが、大半が真言宗の本です)
後付なんですけど、プチお遍路な感じでした。
何も杖はありませんでしたけど、一人で回っているのでひたすら自分と向き合う訳ですが、でも誰かに支えてもらってる感じがあるのです。それはきっと、観光でありつつも、お参りをしているからなんだろうな、と。
だから、
あぁやっぱ来るべくして来たんだなぁ私
って、ケーブルカーに乗って下りながら思いました。
高野山だけに来るんじゃなくて、その前にあったショックな出来事+お財布をなくしたことも込みで、高野山に来ることになってたんだ、って。
その後、難波まで戻りました。
難波も賑やかな街です。
明るい照明や人の波、騒音を聞いて、また再度、
あぁやっぱり高野山に行って良かったな、
呼ばれてたのかもなぁ、
って思いました。
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私がずっと望んでいる生活の形と言うのが、心にずっとあったんですけども、今年に入って少しそれが薄らいでいたなぁと。
その望んでいることに近いものが高野山にはあって(別に出家するとかではないのですが)、辛い出来事→高野山→難波まで戻ってきた時に、あぁもう1回立ち返ろうって改めて思ったのでした。
と、今回はそんな旅でした。
多分また行きます。(すぐは無理ですけど)
次はもう少しゆっくり回りたいなと思いました。